G&G

□友情は空にあり
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涙でぐしゃぐしゃな顔で頼まれれば怖くて断らざるを得ない、十代に耳元で囁かれて顔を真っ赤にしながら会った事のない雫葉を探しに向かったのだった



「と言っても…」

『小夜、一応言っておくけど海とかにはいないと思うからね』

「う…だ、だよね…」

『僕も手伝うから頑張ろうよ』

「うん頑張る!だって一緒のレッド寮だし女の子なんだもん、仲良しになりたいもんねっ」


小夜は笑顔でそう言うとありとあらゆる場所を探し回る、森や何故か火山付近、ブルー寮…etcと言う沢山の場所には探し人の姿はなく肩を落としてレッド寮に戻ってみると屋根の上に誰かいるのを見つけた
気になった小夜は持ち前の身の軽さを生かして上がる、するとそこには朱色の少女が寝そべっていた


「あれ?」

「!」

「授業中なのに何でこんなトコに人がいるの?」

「え、えっと…サボりかな!」


いきなり少女に話しかけられてビクリと肩を跳ねさせて驚きながらも何とか口実を作って小夜も屋根の上に上がる、その時少女が自分の隣を叩いた


「?」

「そんなとこじゃ何だし隣に来て一緒に話そうよ」

「良いの?」

「うん」

「じゃあお邪魔しまーす…」

「アハハッ自分もレッド寮生なのにお邪魔します、なんて可笑しいよ?」

「な、何となくだよ!」


少女にからかわれて小夜は少し頬を膨らませる、だが少女の隣は酷く落ち着いてまるで初対面ではない様だった
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