脱色

□二駅分のラブストーリー※15
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いつもと同じ時間、同じ車両。


違うのは自分ただ一人。






「間もなく、川合高岡ー。川合高岡ー」




いつもと同じアナウンスが流れる中、俺は満員電車の人混みをかき分けてあいつの所へと向かった。



通勤・通学ラッシュのためか満員状態を通り越してすし詰め、ブタ箱状態。





俺が目指すのは二両目の、出口にさほど遠くない窓際。


尻の青い女共の溜まり場である一角だ。






そこで数日前に見付けた女、年は俺と同じ位か…一、二コ上ってところだろうか。

有名女子高の制服に身を包み、いつも本を片手に電車に揺られていた。








制服の上からでもわかるような胸の膨らみ。
高校生にしては充分発育したそれに、俺の下半身は熱くなる。



それでも、女に不自由しねェ俺にとっちゃ、あいつはただの目の保養。














それだけだったが、ある日転機が訪れた。




「うわ…悪ィ!」
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