脱色

□きっと想いは、シュガーレス
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「…おい、いつまで食ってんだよ?ソレ」







情事の余韻に浸る訳でもなくベッドから離れては戻ってこないネリエルに、ノイトラは痺れを切らし苛立ちの声を上げた。







「待って、もう少しだけ。…あなたも食べる?」






そう言ってノイトラに翡翠色の花弁を、ネリエルは差し出した。



ノイトラはただ興味の無いように鼻を鳴らしただけで、花弁には見向きもしなかった。


そして、ネリエルの手を掴み乱暴に引いた。



「きゃあ…!」






予想だにしない出来事にネリエルはバランスを崩し、ベッドの上のノイトラに覆い被さった。





砂糖漬けの小瓶はネリエルの手を離れ床下へ落下、色とりどりの花弁を撒き散らした。

ネリエルの裸身を包んでいたシーツも、床下へ。






一糸纏わぬネリエルの体を、ノイトラは本能のままに眺めた。






「イイ体してんじゃねェか」
「何度も何度も、見たクセに?」










呆れたように言葉を紡ぐネリエル、でもどこかその表情は柔らかく。
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