オルタナ 3
□第68話
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『ユッキーせんぱぁぁぁぁぁい!!』
『レイジくぅぅぅぅぅん!!』
『浅倉くぅぅぅぅぅん!!』
なんと、ユッキーギャルとレイジギャルにそして、隠れアサクラー総勢三十名が連合を組み、ズドドと雪崩れ込んできたではないか! これでは最早、ここはハッピー野郎喫茶である。
キュアっとふぉ〜むcafeに、かつての勢いが蘇る。五つ設置された簡易コンロはフル回転だ。
だが、彼らを忘れてはならない。
そう、遂にここで真打ち登場という訳だ。
初めは僅か二人だけだった。
しかし、そんな二人の熱き魂が男共に火を点け、燃え上がらせたのだ。
『隊長! B組の前に人だかりが出来ています! これでは進めません!』
「フッフッフ……構わんさ。ならば……押し通るのみ!!」
「おうよ! 我らが往くは修羅の道! これぐらいで音を上げてどうする!!」
『よ……よっしゃああああああ!!』
B組の前に居並ぶキャバクラ野郎共を蹴散らし、ここに──
「遂に辿り着いたぞ、同胞達よ!」
ミウ様にいろんなトコロを踏まれ隊、三十名。
スピカたんにいろんなトコロを挟まれ隊、三十名。
総勢六十名のキモヲタ……もとい、いくさ人──
「それ、勝どきを上げえええええい!」
『イィィィィィィィヤッホォォォォォォォウ!!』
ミウスピ親衛隊、推参!
「み、み、ミウ様ぁぁぁぁ踏んでくだちゃい踏んでくだちゃいミウ様ぁぁぁぁ!」
「ひぃっ、近寄るなあっ! ……でございますご主人様」
「スピカたんスピカたん挟んで挟んでスピカたぁぁぁぁん!」
「う〜わ、キモッ! てか死ね! ……でございますご主人様」
……推参。