オルタナ 3

□第65話
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「貴様らもだ! マヌケ面でマスかいてんじゃねえこのタマナシ共が! ママのケツにぶち込みたけりゃあまずは掃除しろ! 雑巾が無いならてめえの舌で舐めとれ! ほうきが無いならてめえのしなびたチン──」

 これ以上はとてもお伝え出来ない。

 と、そこへやって来たのは二年C組の様子を偵察に来たタケゾーだ。やはりこの男、タイミングも運も悪い。

「いよう、調子はどうだ?」

「フン、タマナシが一人増えたか。ちょうどいい、おいそこのカマ野郎! 貴様だ、そう貴様だよ! ちょっとこっちに来て手伝え! ケツ穴でミルクを飲んでる暇があるんならちったぁ社会に貢献しろ! この肥溜めファック野郎!!」

「な……なんだとてめえ──」

「サー、だ! 口からクソ垂れる前と後ろに“サー”と言えゴミ虫!」

「くっ……」

 この岩村タケゾー、かなりの強面である。威勢もいい。その為、学年でも一目置かれる存在だ。あいつはふりかけの代わりに大麻をかけてメシ食ってるなどといった、恐ろしい噂が流れた事もある。

 しかし、その実。

「……サー、イエッサー」

「ふざけるな! 大声出せ!」

「サー! イエッサー!」

 ファッションパンクで高校デビューのもやしっ子なのである。
 この日を境に、学年におけるタケゾー評が一変した事は言うまでもない。
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