短編と設定集
□キリリク短編
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「――ほげげぐぐげういうぃっ!」
俺は咄嗟に女の口を押さえた。
畜生、これじゃどっちがストーカーなのか分かんねぇよ!
まあいい、これもみんな俺のときめきなメモリアルの為だ。
ねーちゃん、アンタだってこうされんの結構スキなんじゃないの? うん? そこんとこドゥーなの?
すると、だ。
下腹部にゴチン、という鈍い音と共に、えもいわれぬ悪寒と衝撃が走った訳で。
――うん。世の男子諸君なら、分かってもらえると思うんだ。
それが、どんな意味を成すモノなのかって。
ヒザかよ、おい。
「――ぷはっ、ああゴメン! モロに入っちゃった?」
はい。モロであります!
「あの……さ、お姉さんに対していろいろ言いたい事あるけど……さ」
「うん……あたしも、ある」
「その前に、腰……叩いてくれる?」