蜜柑の部屋

□本当のこと
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男にも女にも
同じように優しいあいつ

とーぜん私にも
特別な扱いをされたことは・・・

1度も無い


一緒に帰るわけでもなく
メールを毎日するわけでもなく
デートをするわけでもない
私があなたの彼女でいる意味は何??









「で、また断られたわけよ・・・」

今日も唯一の相談相手に愚痴る

「あいつ照れてるんじゃないのか?」

同じクラスで、
偶然隣の席になった海堂

「あいつが??
まさか。
海堂ならまだしも、あの桃城だよ?」

「お前今さりげなく俺のことバカにしただろ・・・」

そしていつもじゃれる。
頭をぐりぐりされたりすると、
結構痛い笑

「痛い痛いッ!!
冗談だってば!!!」

その時、海堂の動きが突然止まる。

「桃城が・・・」

海堂の目は、
桃城が作っている集団に向けられる。

「何?どしたの?
あいつらは相変わらず騒がしいけど」

集団は昼休みになるといつもうるさい
なにがそんなに可笑しいんだって位笑う。
とにかく騒がしい。

「俺と居てお前大丈夫か??
嫉妬とか・・・あいつだってするんじゃないのか??」

今まで、海堂はそんなこと言った事なかった。
突然真剣な顔で言うもんだから、
本当に驚いた。

「あいつが??
しないよ。
ほら、こっち向いたりとかしないでしょ??」

海堂は腑に落ちない風で、
何も言わなかった。



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