☆期間限定ss☆

□聖なる夜の大騒動☆
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「レディースアンドジェントルマン!本日は僕の主催した特別クリスマスパーティーにようこそ!今日は皆のためにスペシャルなゲームとプレゼントを用意したよ。存分に楽しんでいってくれ」

アイドルばりに、最後にウインクを放つ吹雪。
会場に響く黄色い声と、野太い歓声。

「キャー!!吹雪様―!」
「白スーツに赤の蝶ネクタイで決めてるのにギンギラピンクのパーティーのハット被ってるミスマッチな所が素敵―!」
「よっ、待ってました!」
「早くゲーム始めようぜ―!」
「そうそう。そのために来たんだからさ!」
「いやぁ〜、まさかこんなに熱烈に喜んでもらえるなんて。ブッキー感動さ―!じゃあさっそくゲーム始めちゃおっかなー」

吹雪の言葉に、総立ちの会場。
それに気を良くした吹雪は、スラスラと説明を始めた。

「ではでは、クリスマススペシャルゲームのルール説明をするよ。約一名を除いて、僕の招待状を受け取った皆にはもう分かると思うけど、今から始めるスペシャルゲーム…名付けて“我等がアイドル遊城十代争奪戦〜聖夜を共に過ごすのは誰だ!?〜”ゲ〜ム!」
「……は?」
パッとホールの明かりが消え、暗闇の中、スポットライトに照らし出された吹雪に視線が集まる。

「ルールは至って簡単。逃げる十代君を捕まえること。参加者は全員鬼、逃げるのは十代君一人」

静まり返る会場。
混乱する十代。

「は?え?」
「ただ捕まえるだけじゃつまんないから、十代君にキスをすればその人の勝ち。もちろんキスは唇にね」
「いや…ちょ…」
「制限時間は2時間。逃げきれば十代君の勝ち。でももし、捕まえることが出来た人は…」

吹雪に照準を合わせていたスポットライトは、今度はバシッと十代を照らした。

「へ?」
「ここにいる十代君とのあまーい聖夜を過ごせる権利が与えられます!」

おぉーっ!!と、テンションの上がった男たちの歓声に、ガラス窓がカタカタと震えた。
スポットライトにポツンと照らされた十代は、ガタガタ震えていた。
恐いのだ。
男たちの熱気が。
さすがの十代もただ事じゃない…というかただ事じゃなくなることを悟ってか、吹雪に異議を申し立てた。

「あのさ、俺の意思を聞いてくれる?」
「ん〜、上目使いで可愛いんだけど却下」
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