女体化

□幸せ
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跡部が部誌を書き終える頃には部室には忍足と跡部だけになっていた。

「景ちゃん、お疲れ様ぁ」

忍足が跡部に抱きついた。
大きな胸をここぞとばかりに押し当て、跡部を誘うように抱きつく。

「つかれた」

慣れた跡部は動じずに抑揚もなく答えた。
週末にもなると体にたまった疲れはどっと跡部を襲う。

「景ちゃんはがんばり屋やからな、もっと俺を頼ってもえぇんやで?」

忍足は跡部にゆっくりとキスをする。

ただのキスではない。

相手をふんわりと安らぎに導くキス。

それだけで心が満たされていくキス。

「んッ…//」

跡部からは甘い声が漏れる。
抱き締める腕に力が入り、相手をもっと引き寄せたくなる。
自分だけのものにしたくなる。

「はぁ…んッ…」

忍足は欲望のままに角度を変え、何度もキスをした。
跡部の口内を貪り、跡部を口から犯す。

秘部がヒクつき、じゅんッと濡れるのが分かる。

相手が好き過ぎて、止まらない。
体は次の刺激を求め、更に愛を貪る。

「ふ…んッ///」

跡部は波にのまれ、フラッと忍足に寄りかかる。
跡部の柔らかい体を堪能しながら、忍足はこのタイミングを見逃さない。
跡部を支え、近くのソファに押し倒した。

「景ちゃん、好き」

離れたくない、離したくない。
知り尽くした相手の体をまた求めたくなる。

跡部はそんな忍足にただ頬を染める。
気持ちを表現したいが好きがためにできない。
恥ずかしさが勝る。

忍足はそんな跡部の為に問い掛ける。

「景ちゃん、好き、大好き。景ちゃんは?」

相手の気持ちなんか知っている。
ただ聞きたい訳ではない。
言わせたい、そしてその言葉にすがりたい。
忍足にとって生きていく糧である跡部の言葉は他人のどんな言葉よりも忍足を幸せにし、満たしてくれる。

「好きだ」

頬を染め、俯きながら答える跡部はこちらが恥ずかしくなるほど可愛い。

一言でいい。
飾りはいらない。

忍足には跡部のこの言葉にどれほどの気持ちが込めてあるかが分かるから。

「なぁ、もっとキスしてもえぇ?」

相手に乞うように上目遣いで聞く。

跡部の赤いぷっくりとした唇が震えた。

「うん。」

忍足は、また下を向いてしまう跡部の顔を、覗き込むように下からキスをする。

「んッッ、景吾…」

キスをしながら愛しい人の名前を呼ぶ。

「…なんだ?」

息を荒げながらも返してくれる跡部が愛しい。
また秘部が濡れた。

「中が…、景吾、シよ?」

忍足はキスを止めると跡部に抱きついた。
忍足だって、恥ずかしくないわけがない。
恥ずかしがってる顔なんか跡部には見せたくない。
顔を隠すかのように抱きついた。

「えッ…」

恥ずかしさが恥ずかしさを呼ぶ。
忍足には見えないが、跡部はまた顔を染める。

「あかん?」

忍足に不安が過る。
相手の少しの変化が不安に変わる。

もしかして…

思考は勝手に先走り、在らぬ想像までする。

「嫌なん?」

忍足の誤解に気付いた跡部があわてて、けれども恥ずかしがりながら口を開いた。

「やじゃない//」

忍足の中がヒクついた。
跡部を求めるかのように、奥まで指を入れて欲しくなる。

「なぁ、景吾は中がヒクヒクせぇへんの?」

隠していた顔を跡部に向けた。
反応が欲しかった。
自分だけ、相手を求めているわけではないという証拠が欲しかった。

「する////」

跡部ははっきりと言った。
同じ。
相手も自分と同じで、求めていた。

「景吾のまんこ見てもえぇ?」

言いながらも忍足は跡部の服を脱がしていく。

「あう…///」

期待と羞恥に跡部の体が震えた。
忍足程はない胸が空気にさらされる。

「い、ょ////////」

言葉になりきれない言葉が発せられた。
それも愛しさに紛れ、触れることはない。


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