天の間

□TRIANGLE
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「お取り込み中すまないが、神官長殿」


「あぁ、これはこれは副神官長のカサンドラ殿。すっかり忘れてしまっていたようです。すみませんねぇ」


「いえいえ。どうなさったというのですか?神官長殿ともあろうお方がそのように出歯亀−−いやいや突然いらっしゃるなどとは…如何なされましたか?」


にっこりとシヴァを挟んだ二人は笑ったままだ。
ただ、目は決して笑ってなどいないが。

シヴァとしてはいたたまれない情況であるのは確かであった。


どうにかしてパンドラから奪い取ってやろうと画策しているカサンドラは、笑顔でいることに努め、パンドラに何を言われようとも表情を変えずにいた。

そんなカサンドラを知ってか、知らずか、パンドラはシヴァを抱きしめたまま放そうとはしなかった。



シヴァは両者に挟まれ、なんともいえない表情でどうすればいいのか、と普段も使用しない部分迄を総動員して頭を悩ませていた。




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