天の間
□TRIANGLE
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SIDE;A
「−−−カサンドラ?」
「どうか、落ち着いて下さい」
「う…うん、けど……」
「今貴方がするのはその心を静めることですよ、私のことなど気にする必要などない」
「あ…うん」
カサンドラのその言葉に従ってしまったシヴァ。
どくどくと早まる鼓動は抑えることがまるでできない。
シヴァはただ、耳から聞こえるカサンドラの鼓動と自分の鼓動を聞くしかなかった。
リズミカルに打っていく鼓動はいつしか心地よいものになっていった。
シヴァの目がとろん、としてくる。
睡魔を誘うような、そんな様であった。