天の間

□二人で…
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するとゴウは持っていたマフラーを外し、ふわりとガイの首にかけた。


「それで暖でもとっていろ」


まだゴウの温もりの残るマフラーは温かかった。


そして、嬉しかった。




しかしマフラーを外したゴウの姿は寒々しく、見ていて辛かった。


「ゴウ」


「何だ?」


「マフラーいらねぇとはいわねぇからさ、せめて一緒にしない?」


ちょうどなのか、そのマフラーは割と長めのものであった。


「別にいい」


「じゃ、返す」


ガイにそう言われると、貸した意味もなくなってしまうので、渋々しゃがみ込む。


「これでいいか?」


少し窮屈だったが、隣から感じる温かさは何物にも変えがたいものである。


二人はその場に座り、何も言わずにいた。
だが、二人にはそれだけで十分だった。





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