天の間
□二人で…
2ページ/4ページ
「ゴウ…」
今、一番思っていた相手が来たので驚く。
だが、すぐに顔から笑みが溢れる。
「何をやっている」
「うーん、特に何かやってるわけじゃねぇけど」
ガイは視線をゴウからこここ景色全体に移す。
「キレイだろ」
ゴウはゆったりとした表情をする。
「あぁ、キレイだな」
綺麗だとゴウも言ってくれ、ガイは更に嬉しくなった。
「へっくし」
だが綺麗なことは綺麗なのだが、雪が積もるということは氷点下ということで、ありえなく寒いという訳である。
ガイは我を忘れてはしゃぎ回ったので、すっかり身体が冷え、くしゃみをしてしまった。
「お前は…」
ゴウはガイの頬に触れる。
その感じにガイは身を強張せるが、その体温な心地よく感じる。
「冷たいじゃないか!」
ゴウは素早く手を離す。
それが惜しく感じられるが、言わない、
「なんだ、そんな顔をして。俺の手がそんなに温かかったのか?」
ガイはこくん、と頷く。
すると再度ゴウはガイに手を伸ばし、今度は両手で頬を覆う。
「これで満足か?」
「あったけー」
ゴウは右手をずらし、首に触れる。
咄嗟にガイはゴウの手を掴む。
やっぱりゴウの手は温かい。
「俺の体温を奪うな!お前冷た過ぎるぞ」
「んなこと言われてもなぁ」