天の間

□二人で…
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「ゴウ…」



今、一番思っていた相手が来たので驚く。
だが、すぐに顔から笑みが溢れる。


「何をやっている」


「うーん、特に何かやってるわけじゃねぇけど」


ガイは視線をゴウからこここ景色全体に移す。


「キレイだろ」


ゴウはゆったりとした表情をする。


「あぁ、キレイだな」


綺麗だとゴウも言ってくれ、ガイは更に嬉しくなった。


「へっくし」


だが綺麗なことは綺麗なのだが、雪が積もるということは氷点下ということで、ありえなく寒いという訳である。
ガイは我を忘れてはしゃぎ回ったので、すっかり身体が冷え、くしゃみをしてしまった。


「お前は…」


ゴウはガイの頬に触れる。

その感じにガイは身を強張せるが、その体温な心地よく感じる。


「冷たいじゃないか!」


ゴウは素早く手を離す。
それが惜しく感じられるが、言わない、


「なんだ、そんな顔をして。俺の手がそんなに温かかったのか?」


ガイはこくん、と頷く。


すると再度ゴウはガイに手を伸ばし、今度は両手で頬を覆う。


「これで満足か?」


「あったけー」


ゴウは右手をずらし、首に触れる。
咄嗟にガイはゴウの手を掴む。
やっぱりゴウの手は温かい。


「俺の体温を奪うな!お前冷た過ぎるぞ」


「んなこと言われてもなぁ」
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