天の間

□one day afternoon
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「そう、貴方があまりに可愛らしいから…」

パンドラはボソリと呟き、シヴァの腕を強引に引き自分に寄せる。
シヴァがバランスを崩し倒れこませ、形勢逆転と言わんばかりに、今度はシヴァを自分の下へと押し倒した。

「パ…パンドラ…」

「私が何故貴方に冷たくして迄無理矢理帰らせた理由がわかりましたか?」

嫌な聞き方…。

あえて声には出さなかったが、パンドラにも気持ちは察することはできただろう。

「うつしてしまうっていうこともありますが、実際はこういうことなのですよ」

パンドラはシヴァの頬に触れ、そっと口づける。

その生々しい感触に、シヴァは思わず身を震わせる。

「貴方を見ていると、所構わず抱きたくなってしまうんですよ。今は抑制もききませんし…」

その後に続く言葉が恐ろしい…。

「貴方がいけないんですからね。何があっても保障はしませんから」

しれっと言うパンドラに幾分物申したい気分になるが、すぐに再び頬に唇を落とした。

確かめるように首筋にも赤い跡を時々つけながら進み、ただ唇に触れるだけのキスをする。
それから優しく口元を割り、舌を侵入させる。
ねっとりと舌を絡ませて口腔内を犯していく。

何とも言えない感触に確かに段々と火を燈していく。

何度も舌を絡めさせ、吸われていくうちに、声を漏らしてしまう。

やだ、とは言えない雰囲気の中、シヴァは与えられる興奮を素直に感じていた。


パンドラはシヴァの上着をめくり上げ、上半身を露にすると、口と指で愛撫していく。


だが、突然大きく頭を揺さ振るような眩暈がパンドラを襲った。

パンドラは不服ながらもその場で力尽き、シヴァの上に覆い被さって意識をなくした。

シヴァはパンドラがやめた安心するが、それとは裏腹に残念がる自分がいることに少々驚く。

シヴァはベッドから這い出て、しっかりとパンドラに布団をかけてやる。

大きくのびをして、倒れているパンドラを見遣る。

「早くよくなれよ」

そう言うとパンドラが次に目覚めた時に食べるようにお粥を作ろうと台所へ向かって行った。




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