天の間

□二人きりで
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「さぁできましたよ!」


レイは重箱に詰めたお節と器に分けた雑煮を持ち、シンを従えて台所から出て来た。


「よっしゃあ!」


レイの言葉を受け、ガイが叫ぶように右手に拳を作り上に高々と上げて嬉しさを表現した。


「うん、お腹ぺこぺこだよ〜」


ぱんとガイとマヤはお互いの手を打った。
余程早く食べたかったらしい。
明けましておめでとう!と言いあった10分後のことであった。

本当は皆が起きて来た所ですぐに出したかったのだが、予想外に皆早起きだったので少し待たせてしまった。


くるりとシンは居間を見回す。すると、4人ほど足りない。というか、マヤとガイしかいなかった。
ふむ、と顎に手を当ててシンは一考する。

「じゃあガイはゴウたちを呼びに言って下さい。どうせ外にいるんでしょうから。マヤは…」

「うん!僕は兄さんを起こしに行くよ、シン兄さん」

「では、お願いしますね」

ふふふ、とシンは笑んだ。



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