天の間

□emotion
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「なんでそういうこと言うんだよ!!!」


「ですから、私はあなたの為を思って言っているんです」


「は?僕の為??−−−ハハハッ、僕の為なんて言うんだ、お前」


「そう、言っているでしょう」


「最悪だな、僕は僕だ。パンドラなんかに干渉される筋合いもそれを僕が実行する理由もないよ!!!」


「自分を正当化して、それで良いというんですね、あなたは」


「なっ…」


「そう言うならば仕方ありませんね。勝手にすれば良いでしょう、もう私は何も言いません」


「−−−っ」


「だから、あなたの好きにしなさい」


「−−−パンドラの……パンドラの馬鹿野郎……」


「どうして泣くんです?泣いたって何もなりませんよ」


「うるさい!!もういいよ」


そう言ってシヴァはパンドラの前から走り去っていった。

当のパンドラは少し心が痛んだが、いつものことだとあまり気にしないでいた。


そう、パンドラとシヴァが言い争いをするのはいつものこと。


たいていはパンドラがシヴァを丸め込んでそんなことに発展することはないのだが、いかんせんシヴァにも譲れない線というものがあり、それに触れてしまった時にこのように言い争いもとい“喧嘩”となってしまう。



けれど今回ばかりは流石のパンドラも甘く見ていたようだ。






+ emotion +






パンドラとシヴァが会話しなくなって1週間。

パンドラは言い争いをしたことが原因なんだとは思っていた。
そして心ののこりとなっている、シヴァの涙。


腕で涙を拭うように覆っているが、それでもはらはらと床に点々と落ちる涙の粒。

シヴァから放たれた言葉が頭の中でこだます。





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