リレー小説
□リレー小説E
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学校で精神的に疲れて、ツナは力なくベッドに横たわっていた。
「あ〜…。リボーンのバカ野郎…。」
(みんなの前であんな…キ、キスするなんて…!!)
思い出して顔を赤くしながら、枕に顔を埋めて足をバタバタさせるツナ。
「なんだ、新しいお遊びか?」
「のわぁ!!?」
いきなり自分の身体に圧し掛かってきたリボーンの身体に、ツナは驚いて変な声を上げてしまった。
それにクツクツと笑うリボーン。
「も、もう!どけてよリボーン!!」
「聞こえねえなぁ。」
「重い〜!!!」
ツナは必死にリボーンのしたから抜け出そうとするが、如何せん相手との体格差などが大きくてもぞもぞと身じろぐことしかできない。
そして力尽きたツナの動きが止まったのを見計らって、リボーンがツナの身体を仰向けに起こす。
両腕をツナの顔の横にやり、四つん這いになってツナを見下ろす。
「ちょっ…リボ…!!」
ツナはその態勢に羞恥を感じ、顔を赤く染めた。
「おいツナ。…なんか忘れてねぇか?」
「へっ…?」
「俺が3M50飛べたら、お前からキスしろ…って言っただろう?」
リボーンの言葉に一気に青ざめるツナ。
『跳べたら沢田、お前俺にキスしろ』
言った。
確かに、飛ぶ前にリボーンに言われた。
だが…
「けど誰もするなんて言ってないもん!リボーンが勝手に言っただけじゃん!!」
そう言ってそっぽをツナは向いてしまった。
それに面白くないのはリボーン。
ツナの顎を掴み、無理やり自分の方に向かせる。
「自分から素直に俺にキスするのと、俺にそれ以上のことをされるの…どっちか選ばせてやるよ。」
「他に選択権無いの!!?」
リボーンに自分からキスしなければ、それ以上の……まぁ、そういうことで。
自分からするなんて死ぬほど恥ずかしいが、貞操の危機にさらされるよりマシだ…!!
「わかったよ!すればいいんでしょ!?」
もはや半泣きの状態で、とにかく自分の身を守ることに必死なツナ。
手っ取り早く済ませようと、少し身体を浮かせてチュッっと可愛らしい音をたててリボーンに口付けた。
軽いバードキスだったが、これ異常ないくらいに赤くなるツナの顔。
(まぁ、これくらいか…。)
本当は全然物足りないリボーンだったが、十分頑張ったツナに免じて開放してやることにした。
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