リレー小説

□リレー小説D
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「先生!質問です!」
「何だ」

朝のHR。
ツナのクラスの担任の代理としているリボーンは、勿論HRも行う。
伝達を終え、今終了するというときに女生徒から声が上がった。

何か…いやな予感が…

「沢田さんと付き合ってるんですかー?」

あー!やっぱり!

朝から質問攻めを受けているツナは、予想していた。
女生徒が触れないはずがない。

「なんだ、そんなことか」

リボーンはファイルを閉じた。

「ちょっ!リボーン!?」

彼から発せられた言葉にクラスはざわめきはじめた。
思わずツナは椅子から立ち上がった。

(リボーンめぇー!あることないこと言う気じゃないよねぇー!?)

「やっぱり付き合ってるのかな?」
「やだー!狙ってたのに!」
「まぢかよ…俺たちのアイドルが」
「さすがにあの先生じゃ勝てねぇぞ」

四方八方から声が上がる。
その様子にリボーンはふんっと鼻を鳴らした。

「…沢田」
「っ…は、はい」

伏し目がちでやわらかく呼ばれたものだから、ツナは怒ることを忘れていた。

静まり返る教室の中、リボーンはコツコツと靴音を立ててツナの元に歩いていった。

「なっ!」
「きゃっ!」
「えぇーー!!」

「……んん…!?」

リボーンはツナに近づくと、ぐいっと顎を持ち上げ腰に手を回した。
そして、スムーズに唇を重ねた。

「…んっ!…んんーー!?…………ふぁっ!」

初めはリボーンを引き剥がそうとぐいぐいと押していたのだが、舌を入れられ抗議の声が甘い声にと変わった。

「…んっ…ぁっ…」

ようやく唇を放してもらえるとツナは力なく、崩れていった。
そんなツナを片手で支え、リボーンはニヤリと笑った。

「こうゆうことだ、他に質問は?」

平然とした態度を示すリボーン。
目の前で濃厚なキスシーンを見せられた皆はツナを含め顔を赤くしていた。

「り…リボーンの…バカー!」

教室にはツナの叫び声が響き渡った。
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