リレー小説
□リレー小説B
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3 Side 夏華
教室に戻るとやはりクラスの女子から質問攻めを食らった。
リボーンの机の状況なんて知ってどうするんだろ…。
そんな騒がしい中、獄寺の呼ぶ声がした。
呼ばれて廊下にでると、山本もいた。
「事情は聞いたぜ」
「十代目には近寄らせませんから!」
どうやら、二人はリボーンから話を聞いたらしく直ぐ様駆け付けてくれたようだ。
「ありがとう」
感動にツナから笑みが零れた。
そんな様子を周りのクラスメイトがじっと見ていた。
「沢田さんの周りって美形が揃うよね」
「たしかに彼女可愛いけど、なんか悔しいよね!」
「バーカ、お前等が妬んだって沢田みたいに可愛くなれねぇよ!」
「なによ!」
クラスがざわざわしているのにもツナは気付かず、三人で笑いながら世間話を繰り広げていた。
瞬く間にリボーンの噂は広まり、職員室は女生徒で溢れていた。
リボーンは普段黒のスーツしか着ないのだが、さすがにここでは無印のスーツは着ない。
お洒落なコーディネートも彼のポイントを上げた。
「職員室がこんなに生徒で溢れたのは初めてですね」
「いやっ本当に!賑やかですなぁ」
ざわつく職員室。
だが、生徒達を帰らせる予鈴が鳴り響いた。
女生徒は次々別れの言葉を告げると急いで教室に戻っていく。
一つ溜め息をついたリボーンに、とある男先生が肩を叩いた。
「リボーン先生。次の授業空いてますよね?」
「…えぇ」
「じゃあ、担任のクラスが次僕の授業なんです。生徒と馴染むために一緒にいきませんか?数学の教員免許もお持ちですよね」
「…じゃぁ」
「いきましょ。ぜひ!」
数学の先生と共に、またツナのクラスへと足を運んだのだ。
俺にしては都合がいいから、いいだろ。