リレー小説

□リレー小説A
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わけが分からぬまま、一時間目の授業が始まった。


周りの様子を伺ってみると、女子の殆どが目をハートにし、男子は少し面白くなさそうな顔をしている。

だが授業が進んで行くにつれ、その内容の分かりやすさと面白さに、誰もが集中して授業に取り組んでいた。


(リボーンどういうつもりだよ…。凄い嫌な予感しかしない……。)


ツナだけは、集中などできる筈もなく。

訝しげな視線をリボーンに送り続けるのであった。


─キーンコーン─

「じゃ、今日はここまでだ。」

鐘が鳴り、それと同時にテキストを閉じるリボーン。

「誰かこの教材運ぶの…そうだな、沢田。手伝え。」

その言葉にクラスの女子から「ずる〜い!」などの声が上がる。

だが、リボーンの意図が分かったツナは深い溜め息を吐きながら、教材を持って教室を出た。





「ちょっとリボーン!!なにやってんの!?」

教材を持って英語の準備室に入り、ツナは一気にリボーンに詰め寄る。

「何って…見りゃ分かんだろ?お前の担任兼英語代理人だ。」

「違う!私が聞いてるのはそんなんじゃなくて!!」

リボーンの人を小馬鹿にしたような顔に、地団太を踏むツナ。

「わかったから落ち着け。実は……」



リボーンの話によると、ボンゴレと敵対しているとあるファミリーが、ツナ…ボンゴレ十代目の噂を嗅ぎ付け殺し屋を送りこんできたので、護衛のために出来る限りそばに居ようと、ツナの担任に扮装したらしい…。



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