リレー小説
□リレー小説G
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『仮説だがこうなった以上、相手は所かまわずだぞ』
コロネロが言ったその言葉……
ドンピシャでした。
コロネロが来た翌日の朝のことだった。
いつものごとく傍らに獄寺と山本を連れて登校していたツナ。
ツナたちからは見えないが、多分リボーンもツナを護衛のため尾行しているだろう。
獄寺と山本の表情も、いつになく険しい。
「あの…二人ともそんなに警戒してたら、疲れちゃうよ…?」
「いいえ大丈夫です!!少しでも気を抜いてその間に十代目に何かあったら堪りませんから!!」
「そうだぜ。ツナ、絶対俺たちが守ってやるからな!」
「あ、ありがとう…ι」
自分が狙われているのに、回りの人達のほうが緊張しまくってるものだから、なんだかツナはいつも通りに過ごせていた。
(リボーンがあんな嘘つくから二人とも余計気を張っちゃってるよ…ιなんか申し訳ないなぁ…。)
そう心の中で呟いて、ツナが溜め息を吐いた時だった。
「十代目!!!」
「はっ?のわぁっ!!?」
獄寺が叫んで、ツナの腕を引っ張って自分のほうに引き寄せた。
何事かと思い自分が立っていた所を見れば、地面に突き刺さった鋭利なナイフ。
「なんか…前にも似たようなことが……ι」
「ツナ、大丈夫か!?」
「大丈夫っすか、十代目!!」
「あっ、うん。ありがとう獄寺君!!」
なんてお礼を言ってる場合ではなかった。
3人に向けて、四方から銃弾が飛んできた。
ツナを庇いながら、獄寺と山本は必死に銃弾を避ける。
そして銃撃が止み、3人の周りを黒いスーツの男達が囲む。
全員の銃口がこちらに向いており、下手に動けば危険だ。
3人の額に、冷たい汗が浮かぶ。
引き金に掛かった指に力が籠められ、獄寺がダイナマイトを、山本がバットを構えた瞬間。
「ぐわぁっ!!!?」
「ごっ!!?」
「誰だ!!?」
黒服の男達が、急に血を流して倒れ始めた。
「こんな朝っぱらからバンバン五月蝿ぇな。俺を見習ってサイレンサー付けろよ。近所に迷惑だろうが。」
ふてぶてしい態度とともに現れたのは、
「リボーン!!」
最強の、家庭教師様。
「俺の生徒に手を出したんだ。どうなるか、わかってるよな…?」
ニヤリと笑い、薄い上唇に舌を這わせるリボーンを見て一瞬たじろぐ男達。
だが、一人の男が合図をすると、また大勢の黒服の男が出てきた。
「一人残らず殺せ!!全員で掛かれ!!!」
その声を合図に、また銃口を向けてくる男達。
だが、リボーンが最強の殺し屋に相応しい腕前で応戦し、獄寺と山本もどんどん敵をなぎ払っていく。
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