捧げ物

□Io striscio di notte
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 深夜―――。

ボンゴレ本部にある、ボス、ドンナボンゴレの寝室に忍び込む一つの陰があった。


部屋の片隅にある、白で統一された天蓋つきの大きなベッド。

忍び込んだ陰はベッドに歩み寄ると、静かにそこに腰を落とす。

そして、それと同時に影に突きつけられる、拳銃。


「おやおや。随分と物騒な歓迎ですね。」

「…うるさい。こんな夜中にボスの寝室に潜り込む奴があるか。」


窓から入り込む月明かりによって、二人の顔がぼんやりと浮かぶ。


「危険な任務から帰ってきた部下を思いやるのも、ボスの仕事だと思うのですが?」

「っていうか、見張りに誰にも入らせるなって言ったのに……。」

「そんなもの、僕の幻術にかかればちょろいものですよ。」


そう言う骸の極めて爽やかな笑顔に、ツナはハァと短く息を吐いた。

今度から見張りにヒバリさんでも置いておくか?いやそんなことをしたら屋敷が崩壊する、うんやめとこう。

結論からしてこの変態パイナポー……もとい骸をどうにかすることなんて出来ないのだ。


「とりあえず、おかえりなさい。そしておやすみ。」


そっけなくそう言うと、頭から毛布をかぶって骸とは反対を向いてしまったツナ。


「つれないですねぇ。一週間ぶりの再会だというのに……。」


無視を決め込むツナをもろともせず、後ろから薄い毛布ごとツナを抱き込み、その体に手を這わせる骸。

ツナは触れさせるものかと、体をギュッと丸めて防戦するが、力で敵うはずもなく。

骸の片腕がムリヤリ腹に回り、もう片方がツナの柔らかな膨らみを包み込む。


「ちょ、骸…!明日朝から大事な会議が入ってるから……!!」

「そうなんですか?頑張ってください。」

「なっ、頑張れって…!っだから、今日はもう遅いし駄…ひゃっ……!?」



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