『another』
□たまには
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『ルルーシュ…』
『どうした、急に抱きついて。いつもはそんなことしないくせに』
『別に。なんでもないよ』
『嘘をつくな。俺には分かるんだよ』
『嘘なんかついてないよ』
『なら、お前の心を言い当ててやろうか』
『……』
『それとも、優しく抱き締めてやろうか?お前は俺の「恋人」だからな』
『…いいよ、そんなことしなくても』
『強情だな』
『ルルーシュが強引なんだよ』
『…まったく、いじめがいがないよお前は』
『それはそれはすいませんでした』
『分かればいいさ。―――なぁ、』
『…ん?』
『たまには俺に「愛して」と強請ってみたらどうだ?』
それは睡魔のように忍び寄ってくる誘惑。
END