★青の祓魔師★
□恋する悪魔☆
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メフィストの部屋でアマイモンは、ケーキを食べながらメフィストが帰って来るのを待っていた。
(兄上は、奥村燐のどこが好きなんだ。)
アマイモンは一人でやけ食いをしていた。
ーーガチャーー
ドアの開ける音がするとそこから姿を現したのは、アマイモンが待ち焦がれていた兄上だった。
(あ、兄上だ。)
表情には出さないがアマイモンは嬉しくて、メフィストの所に行こうと立ち上がる。
「ここで何をしている?」
「・・・・!?」
その言葉にアマイモンはビクッとするとそこで立ち止まってしまった。
(本当に部屋に来ていたのか・・・。これは面白い☆)
メフィストはドアの所に立ったまま冷たくあしらう。
「兄上が、部屋に来たら続きをしてやると…」
アマイモンは、メフィストを見つめる。
「もしかして、奥村燐に嫉妬でもしてるのか?」
「…ハイ。」
コツン、コツンとメフィストの歩く音が近づいてくる。
アマイモンの横で止まったメフィストは
「悪魔が嫉妬なんて聞いたことがない。」
(続きをしてくれるって言ったのに・・・)
アマイモンは俯いてしまう。
メフィストはアマイモンの横を通り過ぎ、自分の机へと向かう。
「何をしている、もう帰っていいぞ。」
そう言ってメフィストは椅子をクルッと回転させ、後ろの窓を見る。
「…ハイ。」
アマイモンは部屋を出て行く。
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