★青の祓魔師★
□メフィストの恋
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燐が部屋でくつろいでいると
「お邪魔しますよ。」
そう言っていつもの様に部屋に入って来たのはメフィストだった。
「勝手に入ってくんなよ。」
ここ最近のメフィストの訪問は、燐にとって日常に変わるほど日課になっていた。
いつものようにベッドでうつ伏せになって漫画を読んでいた燐は、メフィストのほうを向くが、すぐに漫画を読み始める。
「まあまあ、いいじゃありませんか?」
そう言ってメフィストは燐のベッドがある方に歩いて行くと、燐のベッドに座る。
「何か用か?」
用があるとも思えなかったが、燐は目線を漫画に向けたまま聞いてみた。
「おっと、そうでした!」
何かあるのかと燐はゆっくりメフィストの方へと顔を向ける。
「奥村君!今、好きな人はいますか?」
「・・・・・・!?」
突然、予想外のことを聞かれた燐は驚いて反応が遅れた。
「好きな人なんて・・・い、いるわけねぇだろ!?」
「それは好都合!」
そう言ったメフィストは立ち上がると、
「明後日、町であるイベントに私のパートナーとしてあなたに参加して頂きたいのです!」
「はぁ!?」
燐は体を起こした。
「もちろん!パートナーは女性と決まっていますので、奥村君には女装していただきます☆では、詳細は後日お話ましょう。」
メフィストは燐の返事を聞かずに、言うだけ言って部屋を出ていった。
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