★青の祓魔師★

□メフィストの休日の過ごし方
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メフィストは自分の部屋で、徹夜でゲームをしていた。

明け方・・・

「ちょっとやり過ぎたか。」

睡眠時間一時間のメフィストでも、三日明けは身体を固まらせるには十分な時間だった。椅子に座ったまま腕をあげて背伸びをする。

「はー。」

自分が思っていたよりも疲れがたまっているようだ。

「ふむ、こういう時は露天風呂にでも入るか。」

椅子から立ち上がり、露天風呂へと向かうため部屋を出た。

メフィストはあくびをしながら廊下を歩いていく。


“露天風呂”というのれんをくぐって奥へ入っていくと、そこにちょっとした脱衣所がある。メフィストがゲームの進行具合を考えながら服を脱いでいると・・・

「ちょっ…」

中からわずかだが声が聞こえてきた。

「おや?誰か先客がいるようですね。」

メフィストは途中までしか脱いでいなかったものを全部脱ぐと、浴場の方へ近づく。
浴場の入口のドアを音を立てないよう少しだけ開くと、その隙間から中を覗く。

「雪男、どこ触ってんだよ…」


奥村兄弟ですか。これは面白いことになりそうですね☆


メフィストは逸(はや)る心を抑えながら、2人にバレないように浴場に入っていく。
露天風呂は入浴する場所が2つあり、燐と雪男が入ってるのは、メフィストから見て右側の露天風呂である。

「誰も、見てないから大丈夫だよ。」

「もう、やめろって…」


そーっとメフィストは左側にある露天風呂へと入ることにした。
すると、そこにも先客が・・・。


ここは寮生と私しか利用できないはずだが・・・誰だ?


メフィストが誰なのか確認しようとした時、相手のほうがこちらを振り返った。メフィストはじっと相手をみて

「お前か、アマイモン。」

メフィストは、湯の中に入りアマイモンの所に歩いて行く。

「ここで何をしている?」

「覗きです。兄上こそどうされたんですか?」

アマイモンは横に来たメフィストの方を見ていた。

「聞かなくてもわかるだろ?」

露天風呂を仕切っているのが植木なこともあり、その隙間からばれない様、燐と雪男を観察するころが出来た。




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