★BLEACH★

□先輩中毒
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これは檜佐木修兵と阿散井恋次が護廷十三隊に入隊する前の話。


修兵は後輩達を連れて虚退治の練習をさせていた。そこに自分達では歯がたたない虚が現れ、修兵は後輩達をこの場から早く逃げるように指示をし、自分だけで戦ったが、虚に攻撃されそうな所を助けてくれたのが阿散井恋次と吉良イヅルだった。そのあと5番隊長副隊長が虚を倒してくれた。
修兵は虚との戦いで顔の右側に傷を負っていた。

『(さっきの虚にやられた傷、跡が残りそうだ…。あーあ、俺は何をやってるんだ…。)』

『檜佐木先輩』

修兵は突然聞こえてきた声のほうを振り向くと誰かがこっちに向かって来ていた。

『(誰だ?)』

そう思いながら修兵は見つめているとさっき自分を助けに入ってくれた人だということに気付いた。恋次は修兵の元に来ると

『先輩、大丈夫ですか?』
心配そうに恋次は修兵のことを見ていた。
何も言わない修兵に恋次は

『すいません、自己紹介してなかったですよね。俺、阿散井恋次っていいます』

そう言って恋次はにっこりと笑った。

『俺は…』

修兵が自己紹介をしようとしたとき

『檜佐木先輩ですよね?』

恋次は確認するかのように聞いて来た。
『そ、そうだが…何で俺の名前を?』

『先輩は有名ですから』

恋次は相変わらずニコニコしていた。

『さっきは悪かったな』

修兵は低くて少し冷めた声で言った。

『えっィ・・』

恋次はいきなり謝られてわけがわからないという顔をしていた。

『関係のないお前を巻き込んでしまって…』

そう言って修兵は俯いた。

『そんなに気にしないでください。それより先輩、立てますか?』

修兵は顔を上げ、恋次のほうを見ると何も気
にしてない様子で微笑んでいた。

『…ああ』

『(こいつは俺の沈んだ心をこんなにもすぐに明るくしてくれるんだろう?

修兵は立ち上がったが傷なせいで片目を開けれない状態だったせいかよろめいてしまった。

『檜佐木先輩ゥ』

恋次はよろめいた修兵を抱き留めた。

『大丈夫ですか?』

『…ありがとう、阿散井…』

『いえ』

修兵は恋次に抱き留められたことで妙に恋次のことを意識してしまい、頬をピンクに染めた。

『(何を意識してるんだ…相手は男だぞ…クソ!!)』

『阿散井、早くソウルソサエティに戻るぞ』

『は、はい』

恋次は修兵の横に立って修兵を支えながら2人はソウルソサエティに戻った。



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