新撰組の最後 短編 (薄桜鬼風)

□沖田総司の最後
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僕は今松本先生の世話で、千駄ケ谷の植木屋にかくまわれて療養中。
[近藤さんはどうしてるかな?] 元気にしてるかな?風を引いてはいないだろうか。
コンコン (老婆)[失礼します。]

[、、、なに?その黒猫。] 何の嫌みか老婆は、黒猫を持ってきた。

(老婆) [黒猫です。 可愛いでしょ?]

[嫌み?、、、僕、黒猫嫌いなんだよね]

(老婆) [、、、申し訳ありません。]

[その猫どうしたの?]

(老婆) [庭にいたので、、、その、、、、]   確かに黒猫は、縁起がよいと言われてる。それと、、、

[黒猫で結核が治ると思って、持ってきたって言ったら老婆でも斬るよ?]

(老婆) [すみません。庭に返してきます。]

、、、近藤さん、、、会いたい。

[ゴホゴホ!!っっうっゴホっっう、、、はぁはぁウッッゴホッっ] 

コンコン (老婆) [失礼します!!大丈夫ですか!!] 老婆が僕の咳に駆けつけてきた。

[ダイ、、ジョウッッゴホ ブ] 僕はどんどん弱ってく。、、、いつか何も斬れなくなる日が来るのが恐い、、、なんて言えないよね。 

咳がおさまった頃には夕方になっていた。

[近藤さんからお便りはない?]

(老婆) [明日、江戸を立つ前にここへ来るらしいですよ?]

[明日、、、楽しみだな。] 
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