中編@(完結)

□特別
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思わず笑ってしまう。


「どうしたん?みょうじくん?、何か嬉しそうだけど。」


そして、そんな俺を丸原が心配する。


……


丸原に心配されるなんて、終わりだな。


そうこうしていると2部開始の時間になった。


再度、丸原と別れて、俺は本日最後の握手先に向かう。


生で会うのは、この子も2回目やな。


そこに書かれていたのは、早川聖来さん。


以前、さくちゃんと共にイベントに来ていたメンバーだ。


大阪出身ということで、話しやすそうやな〜と思って申し込んでみた。


そういや、番組で、たこ焼きが好きって言ってたなぁ。


そんなことを考えいると、すぐに順番が回ってくる。


この人数を並ぶのにも慣れてきたからか、さっきよりも早く順番が回ってきた気がする。


「こんにちは〜。」


「こんにちは〜。」


「スタイル、めっちゃいいね。」


「そうかな〜、ありがとう〜。」


「めっちゃいいね、釣ってもらっていい?」


「めっちゃ好きやで〜。」


「ありがとう〜。ばいばーい」


「ばいばーい。」


……あっという間に終わった。


これが握手会か。


これで、今日の分の握手券は全て使い切った。


今頃、丸原は握手券を使い切るため走り回っているだろう。


俺は、別館を出て、1人グッズ売り場に向かった。


時間を潰すために向かったけど、せっかくやし、何か買ってもいいな。


俺は、スマホでグッズ情報を見ながら考えていた。


個別タオル、クリアファイル、缶バッジ……。


色々あるな。


そして、値段もなかなかのもんやな。


まぁ、ここは無難に個別タオルかな。


「すみません、個別ミニタオルの8番をお願いします。」


「はーい。」


俺はお金を払って、グッズ売り場を出る。


外で壁にもたれながら、改めて商品を確認する。


このタオル…………


外では使えへんな……


俺は、少し苦笑いしながら袋に戻した。
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