中編@(完結)
□再会
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「あっ、ありがとうございます。」
少し、顔を赤らめてながら遠藤さんは、座る。
「ご注文、承ります。」
それからすぐ、店員さんが注文を取りに来る。
「あっ、オレンジジュースください。」
遠藤さんが注文をする。
「かしこまりました。」
「「……。」」
店員さんが去ると、お互い沈黙してしまった。
どうしよか……。
遠藤さん……俯いてもうてるし。
てか、遠藤さんって、結構な人見知りやな。
「あ〜、あのさっ。」
「はっ、はい。」
話しかけると、遠藤さんが驚きながら顔を上げる。
「こんな感じで、一般人と会うのって大丈夫なんですか?」
単純に思っていたことを聞く。
アイドルが、外で男の人と会うなんてまずいんじゃないかなぁと、ずっと思ってた。
「あっ、多少は大丈夫なんです。」
何回も思うけど、遠藤さんの声って弱々しいな。
「そうなんすか?」
「はい、マネージャーさんには、内緒なんですけどね。」
そう言いながら、遠藤さんは笑う。
……待って
めっちゃ可愛い。
いや、もちろん可愛いことは分かってた。
遠目だけどライブで見たし、丸原に宣材写真を見せてもらったし、乃木坂工事中で何回か見たし……
でも、生ってすげぇ。
可愛すぎやろ。