中編@(完結)

□普段の俺。
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安野さんが、俺の言葉を聞かずに肩を叩きながら笑う。

「……。」

安野さんって結構適当なんだよな〜。

まぁ、それ以外はいい人だから嫌いにはなれないんだけど。

「おーい、2人とも、今日は上がっていいよ〜。」

店の奥から、店長が声をかけてくる。

「は〜い、お疲れ様です。」
「お先で〜す。」

俺と安野さんは、店の奥から従業員用の通路を通って更衣室に向かう。

「今日は、お客さん少なかったすね。」

「そうやな〜。」

大体、店の奥の扉から更衣室まで、5分くらいの距離だ。

従業員トイレは更衣室から、さらに5分くらいかかるかは、まぁまぁ遠いんだよなぁ。

「安野さんって、好きな女優さんとかいるんすか?」

「おーん、俺は広瀬すずかな〜。」

「あ〜、海街diaryの妹の子ですよね〜。」

大体、いつも、こんな他愛もない話をしている。

そして、こんな話をしていると、

さっきまでの会話を忘れてしまう。

だから、乃木坂にハマるということを忘れてしまっていた。

それから1ヶ月くらい、乃木坂の曲をめっちゃ聞くとか、番組を見るとかいうこともなく過ぎていった。

そんな中、ある日、丸原がLINEをしてきた。
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