長編(坂道×野球)
□第7話
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「私とみり愛は、急いで、ななみんを連れて、病院に行ったの。診断結果は、2ヶ月間の絶対安静だったの。」
「それは……また。」
2ヶ月間ってことは、よっぽど重症やったんやな。
「でも、ななみんは、私達に監督には言わないでって頼んできたの。」
「まぁ、秋季に向けて頑張ってきたんやしなぁ……まぁ、気持ちは分かるけど、そういうのは、ほんまに休まなあかんねんなぁ。」
基本、スポーツ選手は、トレーナーさんとお医者さんの言うことは絶対じゃないといけない。
「そう、そうなんだけど。ななみんの
迫力に私達は負けちゃって、監督に言わなかったの。」
「あの時のななみさんの剣幕は、凄かったんですよ。」
後ろから声がして振り返ると、みり愛さんが3人分のお茶をおぼんに乗せて戻ってきた。
「そうなんや。」
「はい。あっ、これお茶です。真夏さんのも、ここにおきますね。」
みり愛さんが、お茶を置いてくれる。
「あっ、ありがとう。」
「みり愛、ありがとう〜。」
「どういたしまして。」
みり愛さんは、お茶を並べて、真夏さんの横に座る。
「そして、ななみんが万全の状態じゃない中、秋季リーグが開幕したの……。」
お茶を飲みつつ、
真夏さんが、再び話だした。