長編(坂道×野球)

□第3話
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「秋元さん、ちょっといいですか。」

「なんだい。」

「野球部の監督って、具体的にはどういうこと何ですか?」

まずは、そこだ。

さっき話した通り、確かに俺は、
かつては、天才ピッチャーと言われていたし、辞めた今でも、野球はそこそこ出来るつもりだ。

でも、やっていたとはいえ10年も前の話だ。

こんな奴に教えて貰いたいチームがどこにあるんだ。

「そうだな。では、詳しいことを話そうかな。」

秋元さんは、そう言うと、机の傍の棚から何か冊子を取り出した。

「それは、何ですか?」

「ところで、本条君。」

スルーされた。

「あっ、はい。」

「君は、GBLを知っているかい?」

「GBLですか……?」

「そうか……。やはり知らないのか……」

「はぁ……」

そんな悲しそうに言われても困ってしまう。

「GBLはね。Girls Baseball Leagueの略なんだよ。」

「はぁ……」

「で、私はね。
その、GBLの運営の1人なんだよ。」

「はぁ…。」

てか、俺。さっきから
はぁ……。ばっかり言ってる気がする。

「そこの1つのチームがねぇ。
今、少し大変なことになっていてねぇ。」

「はぁ……」
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