中編A

□第5話
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数日後、





??「山下さん、おはよー。」





美月「おはよー」





??「美月ちゃん、おっはー」





美月「おっはー」





相変わらず、美月はクラスの人気者だった。





転校初日と変わったのは、





クラスの皆から





転校生じゃなくて




クラスメイトとして扱われるようになったことと、





女子からは美月ちゃんと呼ばれるようになったことだ。






ちなみに男子からは山下さん呼びがほとんどです。






……俺以外は。





何故か、俺だけは頑なに名前呼びを強制されてます。






後、もう一つ変更点。





それは…





数日前の朝礼の時





今井「これで連絡事項は以上…、あーあと、山下。」





美月「はいっ」






今井「教科書届いたから、後で、職員室取りにきてくれ。」






美月「はいっ、分かりました。」






俺が美月に教科書を見せなくてよくなったくらいだ。






今井「はいっ、じゃあ今日も頑張ってこー。」





今井先生が朝礼を締める中





美月「ねぇねぇ、権之助。」





『ん?』





美月「寂しくなるね。」





『はいっ?』





よくわからないことを美月に言われた。






それも何だか寂しそうな表情で…






その後、机を付けなくなったことで、前より、美月と話す頻度は減った。





とか言うことは無く…





美月「ねぇ、権之助〜。」





『何?』





美月「権之助の趣味って何なの〜?」





『うーん、何やろ。ドラマとか見ることかな。』





美月「ほんとっ、私も好きっ!!」





休み時間とか話してたし。





先生「であるから〜ここは…」





授業中も





コツッ





小さな紙切れを投げてきて






《さっきの続きだけど、好きなドラマのジャンルとかあるの〜?》






《なんやろ、基本、何でも見るけど恋愛物とか好きかな。》





筆談でやり取りしてた。





《一緒だ〜、私、失恋ショコラティエとか好き。》






《俺も見てた。》





美月「ほんとっ?!」





『ばかっ。』





先生「ん?どうした、山下ー?」





そこそこ大きな声が出て、立ち上がった美月に





たちまち、視線が集まる。





美月「あっ、何もないでーす。すみません…」





後、相変わらず、





美月は不思議ちゃん……いや、変人です。
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