中編@(完結)

□いよいよ
1ページ/5ページ



ふぁーあ。


それは、さくちゃんが24thシングルのセンターだという事が発表される数日前の日曜日。


俺は、朝から欠伸をしつつ、駅のホームに
立っていた。


時刻は8時40分。


なんで、日曜の朝っぱらから、そんなことをしているか……


それは、


「みょうじく〜ん、おはよ〜。」


丸原と待ち合わせをしていたからだ。


……え?


何で丸原と待ち合わせをしているかって?


それは、今日が七夕だから……


って、理由になってないよな


2019年7月7日。


今日は、京都パルコプラザにて、以前約束していたSingout発売記念個別握手会があるのだ。


「いや〜、みょうじくん。楽しみだね〜。」


とびきりの笑顔を見せる丸原。


まぁ、丸原は、ここ最近、毎日、楽しみだね〜って、大学で会う度に言ってきていた。


「朝から元気やな。」


「うん、だって、みなみちゃんにも、未央奈にも、きーちゃんにも、みり愛ちゃんにも、与田ちゃんにも、あやめんにも、さーちゃんにも、ゆなちゃんにも、そして、何より矢久保ちゃんにも会えるんだよ。」


「分かった、分かったから落ち着け。」


話しかけた俺が馬鹿やった。


これ程までの熱意を受け止められる程、俺はまだ乃木坂オタにはなれていない。


てか、前聞いた時よりもメンバー、何人か増えてるし。


「電車とかそういうのは全部お前に任せてるから頼むで。」


「もちろん、任せて〜。」


テンション高いな。


そこから、電車を何本か乗り継いで最寄りの竹田駅に着いた。


そこから、大体10分くらい歩いて……


「やっと着いた……」


「来たーーーー。」


ようやく、本日の会場


京都パルコプラザに到着した。


てか、すんげぇ人の数。


圧倒されながらも列に並ぶ。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ