中編①(完結)
□再会
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そして、週末。
俺は、とあるカフェにいた。
カフェと言っても、バイト先に来た訳では無い。
今をときめく乃木坂のメンバーとカフェで会うため、
そんなことがあるのか……未だに信じられない。
現実感が無さすぎて逆に緊張していないくらいだ。
「お客さん、ご注文はどうされますか？」
「あっ、じゃあホットコーヒーで。」
ウェイトレスさんに注文をする。
待ち合わせ時間より、少々早く着いた。
ということで、コーヒーでも飲みながら待つことにした。
とりあえず、丸原が貸してくれた乃木坂工事中のおかげで、多少の知識はある。
実家が蕎麦屋さんだとか、クラリネットが弾けるだとか。
そして、みたらし団子が好きなことも。
だから、この前、みたらし団子をたのまれたのか……と納得した。
「いらっしゃいませ～……お連れ様がお待ちなんですね。かしこまりました～。｣
後ろで、店員さんの、そんな声がして
「あのっ、みょうじさんっ、お待たせしました。」
俺の前に、遠藤さんが来た。
ぺこりと頭を下げながら、
「あっ、どうも。」
俺も頭を下げて、
「とりあえず、こっちの席どうぞ。」
ソファ席へ誘導する。