中編@(完結)
□急展開
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それは、抽選結果が出てから1週間も経ってないある日のこと。
俺は、いつも通りカフェでバイトの最中だった。
「はい、コーヒーお1つですね。砂糖はおつけしますか?……はい、かしこまりました。
あっ、はーい。只今、参ります。」
「お待たせしました、コーヒーになります。ナポリタンは、もう少々お待ちください。」
今日は、そこそこお客さんが入っていて、忙しい。
俺も安野さんも、てんやわんやだ。
「安野さんっ。なんか今日、客の数多くないですか?」
「ほんまそれな〜。こんな客入るなんて珍しいよなぁ。」
まぁ、お客さんは少ないよりは多い方がいいし、給料アップに繋がるかもしれないし。
てか……握手券買うために、今月、そこそこ使っちゃったから丁度いいか。
プルルルプルルル
「すみません、店長お願いします。」
「おっけ、了解……。はい、こちらカフェ……」
カウンターでコーヒーを入れていた店長が電話を取る。
そして、俺はその間に店長が入れておいてくれたコーヒーをお客さんに持っていく。
「お待たせしました、コーヒー2つになります。ごゆっくりどうぞ。」
「ありがとうね〜。」
年配のお客さんから感謝される。