中編@(完結)
□翌日
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「このデータから見るに……」
翌日、俺は大学で講義を受けていた。
と言っても、俺の脳内は昨日のことでいっぱいだった。
遠藤さんの顔、めっちゃ小さかったなぁ。
早川さんはスタイル抜群やったし。
やっぱり、現役のアイドルって凄いんやなぁ。
今まで、あんな顔小さい子もあんなスタイルええ子見たことなかったなぁ。
「……ん。」
昨日バイト終わった後、前に丸原に渡された乃木坂工事中のDVDの中の4期生紹介だけ見てもうたし。
「ねぇ、みょうじくん。」
「おぉ、びっくりした。何?」
いつの間にか、隣に丸原が座っていた。
「いや、もう講義終わってるよ。」
「えっ?」
辺りを見渡すと、確かに教室には、俺と丸原以外誰もいなかった。
「あれ?いつの間に。」
「5分前くらいに終わったよ。」
「あっ、そうなんや。」
マジか。アイドルのこと考えてたら授業終わってるとか……やばいな。
「あっ、みょうじくん。この後、時間ある?」
「今日は、講義これだけやったから暇やけど。」
そう答えると、丸原の顔に喜びの色が浮かぶ。
「ほんとに?じゃあ、一緒にご飯食べようよ。」
「別にええけど。」