中編@(完結)

□初めて見る世界
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前のスクリーンで、1人の女の子の映像が流れる。

「なーちゃん」

「「「なーちゃんっ!!」」」

丸原が叫ぶと同時に、周りのファンの人達も叫ぶ。

あぁ〜、この人が西野さんか……。

流石アイドル、可愛いな。

思わず、そんなことを考える。

そして、舞台上に1人の女の子がマイクを持って立つ。

「なーちゃ〜ん。」

丸腹が、またまた叫ぶ。

「気づいたら〜片思い〜。」

少し涙声で、西野さんが歌い始める。

そして、舞台上にどんどんメンバーが増えて、綺麗な歌声がドームに流れる。

いい歌やなぁ。

……てか、そうか。

乃木坂も秋元康が作詞したやつ歌ってるんか。

AKBのフライングゲットとかは聞いた事ある
けど、いい歌詞やもんな〜。

乃木坂の凄さや、ファンの熱気に圧倒されている間にライブは進んでいく。

すると、同じ制服の女の子達が何人か出てきた。

そして、それと同時に俺の右腕が揺らされる。

「みょうじくんっ!!矢久保ちゃんだよ。矢久保ちゃん来たよっ!!」

丸原の興奮度はMAXだ。

「おっ、おう。そうか。」

俺は、戸惑うことしかできない。

「あ〜、やっぱり可愛い〜。」
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