長編(坂道×野球)

□第25話
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『…………。』





真夏「…………。」





飛鳥「…………。」





俺と齋藤さん、バッチリ目は合ってる。





何か話すべきなんだろうけど…





飛鳥「…………。」




なんか、すげぇ冷たい目で見られてる気がする…





めっちゃ気まずいんやけど。






万理華「やっほ〜、飛鳥〜。」





この張り詰めた空気を緩めてくれたのは、万理華さんの弾んだ声だった。





飛鳥「あっ、万理華、やっ…ほ〜。」





険しい顔つきが、ほんの少しだけ緩くなってくれたと思う。




真夏「2人、いつの間に仲良くなってたの?」




万理華「う〜ん、元々、会ったら喋る程度だったんだけど〜。」




真夏さんの問いに、ミシンから目を離さず、万理華さんが答える。





万理華「なんか、最近は、新しい監督に、会いたくないからって、よく店にいるよ〜。」




飛鳥「ちょっ、万理華っ。」





万理華「あっ、ごめん。」





3人とも、少し気まずそうな顔で、こっちを見ている。




『あっ、大丈夫やで。あんまり好かれてはないってことは分かってる…から。』
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