長編(坂道×野球)

□第18話
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『みんな、いいよ。いい感じ。』

ベンチに戻ってくる選手達に声をかける。

5回終わって、3vs1。

正直、上手く行き過ぎてる気がする。

控え選手と言っても、相手はチームアキバ。

公式戦109連勝のチームだ。

油断は出来ないな……

そう考えていると、

「ねぇ、良太くん。何、難しい顔してるの?勝ってるんだし。みんなに何か声をかけることとかないの?」

キャップに声をかけられる。

そんな難しい顔をしてたのか、俺は。

まぁ、とりあえず。

『琴子、ナイスピッチ。お疲れ様。』

「あっ、はーい。」

ここまで、いいピッチングをしてくれている琴子に労いの言葉をかけることだな。

といっても、琴子と絢音と未央奈の3人は、基本何を言っても、気が抜けた返事を返してくるんだよなぁ。

いつも、力が抜けそうになる。

次に、

『じゃあ、新内。次のイニングから頼むわ。』

「あっ、おっけ〜です。」

ベンチ横で投球練習をしていた新内に声をかけてと……

えっ、何で、新内も後輩メンバーなのに下の名前で呼ばないかって……?

う〜ん……何故か、先輩メンバーに似たオーラを感じるというか、まぁ、いいか。
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