長編(坂道×野球)

□第15話
1ページ/7ページ


「失礼しま〜す。」

真夏さんの電話の相手は、それからすぐにやってきた。

「生駒さん、おはよう。」

「良太さん、おはようございまーす。」

ショートカットが似合う、ボーイッシュな女の子だ。

「ていうか、もう、自主練してた?」

「はい、若月と蘭世とバッティング練習してました。」

「朝早くから、偉いな。」

練習が始まるまで、もうちょっとある。

「いえいえ〜、それほどでも〜。」

生駒さんが手を頭にやりつつ、照れる。

「で、生駒ちゃん。さっき電話で話したことだけど。」

「あっ、他のチームの人との繋がりの話だよね。」

真夏さんの言葉に、生駒さんは本来の目的を実行する。

そして、

「あっ、もしもし、お久しぶりです……」

どこかに電話をかける。

「あっ、私ですか……元気ですよ〜。あっ、まぁ……ぼちぼちかもです。あはは……」

どうやら、色々と話は進んでいる。

そして、

「では、お願いしますね〜。ありがとうございます〜。」

何かが決まったらしい。

「あの〜、生駒さん?」

「良太さん、色々と決まりましたよ〜。」

生駒さんが、笑顔で教えてくれる。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ