長編(坂道×野球)

□第14話
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それから俺、みり愛さん、山崎さんは応接間に移動していた。

「はい、れなち。お茶置いとくね〜。」

みり愛さんがお盆にお茶を置いて持ってくる。

「ありがとう〜。」

「良太君も、ここ置いとくね〜。」

「ありがとう〜。」

ほんと、マネージャーの3人はよくできている。

「で…山崎さん?」

「はい。何ですか〜?」

「GBL新聞の記者……なんですよね。」

「はい、GBL新聞のチーム乃木の担当ですよ〜。」

笑顔で山崎さんが話す。

「てか……GBL新聞なんてあるんやね。」

全く知らなかった。

「はいっ、良太君、これ。」

みり愛さんが、俺に小さな冊子を渡してくれる。

表紙には、

《チームアキバ、今季も隙なし、絶好調。》

という見出しの記事が、写真付きでのっている。

ざっと、記事の方も目で読んでみたけと、中々、ちゃんとしたことを書いている。

「ほんまのスポーツ新聞みたいやね。」

「本当ですか?!嬉しいです。」

山崎さんが、笑顔で答える。

《チームサカエ、止まらない松井珠理奈の勢いが》

《チームナンバ、期待の若手!白間美瑠!》

《チームモーニング、ベテラン道重!衰え知らず》

《チームスターダスト、百田夏菜子に注目を》
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