長編(坂道×野球)
□第6話
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「去年……実はチーム乃木の選手数は全員で19人だったの。」
玲香さんが、話し始めた。
「今より1人、多かったんやね。」
「うん。その子は、チーム乃木の主砲であり、精神的支柱でもあったの。」
「へぇ。」
まぁ、どのチームにもキャプテン以外にそういう選手はいるよな。
「というか、そもそも、良太君は、私達チーム乃木が出来たきっかけは知ってる?」
玲香さんが、俺に尋ねる。
「あっ、それは。真夏さんから聞いたで。チームアキバのライバルチームとして誕生したんやんな。」
昨日、真夏さんが、笑顔で、そして、誇らしげに言っていた。
まぁ、現状の真夏さんは昨日とは打って変わって神妙な顔つきであるが……
「うん、そうなの。
でも、ライバルチームとして作られたっていっても、すぐに、チームアキバと対戦するわけなくて、私達は、GBLの2部リーグである、教育リーグに所属することになったの。」
「教育リーグ?」
初めて聞く単語だ。
「教育リーグは、GBLを目指すチーム達が日々切磋琢磨って、成長していくのを目的に作られたリーグだよ。」
横から、真夏さんが説明してくれる。
「へぇ、そんなんあるんや。」
「で、昨日私が言った、チームスターダストは、」
「あっ、連合チームね。」
そんなことを言ってた気がする。