長編(坂道×野球)

□第3話
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「この本は、もう捨てていいか……
あー、この雑誌はまだ見たい〜。」

何をガサガサしてるかって?

それは、荷造りですよ。

俺は、急遽荷物をまとめなきゃいけないことになったのだ。

昨日、あれから秋元さんと食事をしている時に詳しい事情を話してもらったのだ。





「どうだい、本条君。
妻の料理は。」

「あ、めちゃくちゃ美味しいです。」

これは、忖度とかでは無い。
めっちゃ美味しい。

昨日の居酒屋とかとは、比べ物にならないくらい美味しい。

「そうか、それは良かった。」

秋元さんは、少し酒も入ったからか、
上機嫌だ。

というか、本当に美味しい。

フォアグラとか生まれて初めて食べた。
牛ヒレ肉の上に乗っていたんだけど、
絶妙にマッチしてて、最高だ。

こんなのテレビ番組ぐらいでしか見た事がない。

あ〜、本当に美味しい。


いや、違う違う。

美味しい料理に舌づつみを打つのもいいけど、俺には色々と聞きたいことがあるんだった。
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