中編@(完結)

□いよいよ
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……今、気づいた。


俺……さくちゃんに今日来ること言ってねぇ。



最近、さくちゃんもセンターになったということで忙しくなり、連絡をとる回数が減った。


だから、伝えることが出来なかったのだ。


まぁ、いいか。


この前、急に来て驚かされたから、逆に驚かしたろう。


「じゃあ、早速行こ〜」


「おう、分かった。」


とりあえず、俺は丸原の後ろをついて行く。


「みょうじくん、早速やけど連番しよ〜。」


「連番……って前言ってたやつか。まぁ、よく分からんけど任せるわ。」


そして、初めに到着したのは……


「来たっ……みょうじくん、来たよ。
あやめちゃんだよっ!」


筒井あやめさん。


4期生の中で最年少で、編み物が趣味の子だ。


後は……バンブーダンスが出来てた子……だっけ?


ていうか、たった、これだけの知識量で果たして持つのか?


俺は、不安になりながらも丸原と共に列に並ぶ。


4期生の握手会会場は、少し別の所で……


「……あっつ。」


めちゃくちゃ暑い。


後、すげぇ人やし。


「握手券と身分証明書、拝見しまーす。」


「あっ、はーい。」


丸原と共に係員さんに見せる。


「はい、確認しました〜。」


そして、数分後。


ついに、俺達の番になった。


先に丸原が握手をする。


「なぁ、丸原」


「どうしたの?」


「本当にさっきの通り言えばいいんか?」


「うん、基本、それ言えば何とかなるから。よっし、いよいよだ〜。」


ほんとに……あれでいいんだろか。


よく分からない……


「次の方〜。」


係員さんに誘導されて、丸原がブースに入る。


それと同時に、見えた……乃木坂46最年少


筒井あやめさんだ。


あ〜、すげぇ。


テレビで見るのと、生で見るのって全然違うねんなぁ。


思わず感心してしまう。


「じゃあ、あやめん。次の子、握手会初めてやから優しくしたってな〜。」


丸原がそんなことを言いながら、係員に、剥がされていく。


そして、俺の番だ。
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