中編@(完結)

□突然のお誘い
3ページ/4ページ


確か、紅白とかMステに出てた気がする。

「名前は、知ってるんだけど、誰がいるとかわかんないやけど。」

丸原が少し考え込む。

「あっ、えーっとね。白石麻衣ちゃんとか分からない?」

「あ〜、前、お前が何か言ってたな。」

「そうそう。写真集がめっちゃ売れてる子なんだけど。」

「でも、ほとんどのメンバーとか分からんのやけど、それでも楽しめるん?」

「う、うん、たのしめるよ。」

「なら、別にええけど。」

「ありがとう〜。助かったよ〜。」

丸原が、俺の手を握って振る。

こいつは、いちいちリアクションがでかいと言うかなんと言うか……。

「てか、お金は?ライブとか高いんと違うん?」

前、別のアーティストのライブに行った時は、結構、値が張った覚えがある。

「あっ、いいよ。いいよ。今回は、僕が無理やり誘ったから。」

「はぁ…、ならいいけど。」

あっ、そういえば補足。

この丸原の父親は、とある会社の社長さんで、めっちゃ金持ちらしい。

「じゃ、じゃあ。また、待ち合わせ場所とかLINEに連絡するね。」

「おん、分かった。」

「じゃあね〜。」

「おう。」

丸原が笑顔で去っていく。

さぁ、俺も帰るとするか。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ