長編(坂道×野球)

□第4話
5ページ/7ページ







「ただいま〜。」

「おかえり〜。」
「おかえりなさ〜いで〜す。」

私が、部屋に戻ると、同じくマネージャーの2人が迎えてくれる。

そして、

「ねぇ、真夏。監督どんな人だった?」
「優しそうでしたか?」

2人同時に質問をしてくる。

「ちょっと待って、1人ずつ喋って。」

2人は、顔を見合わせてアイコンタクトをしてから、1人ずつ話し出す。

「ねぇ、真夏。新しい監督、どんな人だった?」

今、質問してきたのは、同じタイミングでチーム乃木に入った、いわゆる同期の
中田花奈だ。

頭が切れて、チームアキバの大ファンである。

「すごく、優しかったよ。というか、良太君の周りから、優しそうなオーラが出てたよ。」

「真夏さん、もう監督のこと、下の名前で呼んでるんですか?」

笑いながら、口を挟んできたのは、
私や花奈よりも、少しだけ遅く入ってきた、後輩マネージャーである、渡辺みり愛だ。

見た目が小動物みたいで可愛らしいけど、しっかりものの、女の子で、私が何かやらかすといつも助けてくれる。

「まぁ、名前で呼んだ方が男の人は、嬉しいかな〜と思って。」

「何か、真夏って罪な女よね。」
「そうですね〜。」

2人が、笑う。

「え〜、なんでよ〜。
って、2人ともっ!良太君に、料理作らないと。」

もう少し、2人と話したいけど、まずは料理だ。

それから、私達3人は、料理を作って
良太君の部屋に持っていってあげた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ