喋らない魔女の林檎
□2ー5
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「ゆうちゃん!きた!」
「ん!うん」
「アレ付けて下さい」
アレを袋から出して手渡した。
ゆ「これ、ビーってするだけ?」
「箱に書いてませんかね。ちょっと待って下さい」
箱の中に説明書が入っていた。
「貸してください」
説明書の通りにやってみた。
「なんだ。簡単じゃないですか」
「うっ、」
ゆうちゃんの顔が真っ赤になっている。男の子になってしまっても、あの可愛らしい顔はそのままだった。
「じゃあ、ゆうちゃん、入れて下さい」
ベッドに背中をつけて、ゆうちゃんを待った。
「なぁちゃん、ごめんね」
ゆうちゃんの長い髪が私に落ちてきて、唇と唇が触れる。私のあそこに当てられたものから圧力がかかるのが分かった。私の両サイドに手をつかれて、近くにゆうちゃんが来て悦びを感じる。
「んー。痛くない?大丈夫?」
「大丈夫。全然痛くないです」
「んー。入らない」
ゆうちゃんが離れたと思ったら、指を入れられた。そのままキスもされる。気持ちがいい。
「ん、ん。、、」
だんだんと押し寄せる快楽の波と、私の意思とは関係なくビクビクする体。ゆうちゃんが、元に戻る事よりも、今この瞬間の性行為に溺れてしまっていた。中で暴れる指をぐっしょりと濡らし、私の肌をその水分がゆっくりと伝う。
「ん、ん、んっ」
気がついたら雷に撃たれたようなエクスタシーに襲われていた。
ゆうちゃんの口のなかで私の喘ぎ声が響いて跳ね返ってくる。
「ん、んーーー!」
絶頂に達しても、まだゆうちゃんはやめてくれない。
「っはぁっ、なぁちゃん、すき」
目を開けても焦点が定まらなくて、愛する人の目をしっかり見ることが出来ない。
やっと、一瞬、静けさを取り戻したと思ったら、ずっしりとしたものが入って来ようとしていた。
強い力で押されているのが分かる。
ゆ「入んない」
また、離れたと思ったら、頭を埋められて、めちゃめちゃに舐め回された。
「あっっーーーー!」
私の高くなった声が、部屋に響く。
舐めて舐めて舐められて、吸われて舌を押し込まれる。
「あっ、あっ、ちょっとまって、ぇ、、」
強い力で足の付け根辺りを押さえられて、猛烈な刺激の快楽から逃れる事が出来ない。
散々舐められた後に激しく鼻を擦り付けられて、やっと顔を離された。
ゆ「大丈夫?」
返事をする力も残っていなかった。
優しく首から胸まで舐められる。
ゆ「ごめんね」
意識が朦朧とする中、ゆうちゃんが再び挑戦し始めた。
ゆ「んー!んー!なんで、、」
また失敗してしまったらしい。
真っ赤な顔のゆうちゃんが、私のあそこに、男性のあそこを擦り付けだした。
びちゃびちゃの体は、さっきまでの余韻がまだあり感度が高まっていた。
私は壊れてしまったのか、意識を飛ばした。
ーーー
「なぁちゃん!!なぁちゃん!!」
「ん!?」
頬をパチパチ叩かれて気がついた。
「あー。なぁちゃん、良かった!!戻ったよ!!」
チュッ
「ほんとに!?やったー!」
「なぁちゃん、のおかげだよ、ありがとう」
強く抱かれた体に、女性の膨らみが当たるのがわかった。本当に良かった。
「良かった」
本当に良かった。これで戻らなかったらどうなってたんだろ。
今日も、ゆうちゃんとドン・キホーテを登れそうで安心した。
「戻る瞬間ってどんなだったんですか?」
「わかんない。ボーッとしてたら戻ってた」
「そっか。シャワー浴びてきます」
「まって、なぁちゃん
」
「なんですか?」
「ありがとう。私、ほんとに、なぁちゃんの事好き」
私がゆうちゃんの事を好きだって事は今更伝えなくてもいい気がした。
「私も、ゆうちゃんが好き」
それでも、伝えずにはいられなかった。
シャワーを浴びながら考えた。ゆうちゃんが男の子になってしまった原因を。
多分リンゴだ。リンゴを食べたら変わるんだ。そうとしか考えられない。
(2終了)