MAD HENTAITIST

□第2話 後編
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なんとか脱出成功。って思ったら、あのおねえさんも同じ駅で降りてたみたいだ。

「おー。ゆいりおはよー」

しかも、ゆうちゃんの知り合いだったみたい。

「おはよ。あれ?今日は原付じゃないの?」

「そうなのよ。エンジンかかんなくて」

「前に痴漢されたから電車ヤダって言ってたのに、大丈夫だった?」

「それがさ、変な女にめっちゃおっぱいグリグリされたのよ」

「え?!それで?!」

「でもアタシがね、先にそいつの足を踏んじゃってたから、何も言えなくてさ」

「足踏んだのは事故だけど、痴漢は悪いことだよ!」

「いやでもね、その女、可愛かったのよ。めっちゃね。そんな可愛い子が痴漢なんてするかな?体もちっちゃかったし、満員電車で誰かに押されちゃってたのかなって思ったりするわけよ」

「……めっちゃ可愛い痴漢……?……」

「ん?どうかした?」

「ううん。なんでもない。まさかね、まさか……そんなわけ……」





そして、会社に到着。私は《時間停止マシン》を操作して、世界の時間を止めた。セキュリティも突破してゆうちゃんのオフィスへ侵入成功。

まずは、パンティとストッキングと、パンティストッキングとへっへへへへぇ。笑いがとまりませんなぁ。

パソコンに向かうゆうちゃんの肩に手を置いて、とりあえず耳にキスをした。
んん。トレビアーン!

ちらっとパソコン画面を見た。どんな仕事してるのか気になってたし。

なになに?発注画面か……。

デザイン、リンゴとイルカ@10,000×10
デザイン、バナナとクマ@10,000×10
デザイン、栗とリス@10,000×10,000

くりとりすがいちまんこ!

なんかこれだけ多くない?
ゆうちゃんの手元のメモを見るとしっかり栗とリス10コと書いていた。
間違ってるじゃん!
訂正!訂正!
私はパソコンを操作して数を正しいものに打ち直した。

「よし!」

パソコンの別の画面を開くと、アンケート集計表を作成していた。
しかも変なグラフで。

なんだコレ?!全部やり直ししなきゃ!

カタカタカタ、カタカタカタ、カタカタカタ、カチッ。

「よし!」

この報告書もナニコレ?!

カタカタカタカタ、カタカタカタカタ。

しかも、デスクの上が汚れすぎ!
いらないゴミは捨てて、ペンはペン立てに入れて、ホッチキスはここに置いてっと。この書類はこっちで、コレはそっちで……。

「ふぅ」

きれいになったぞ。

ピピピピピピ!!!

「しまった!」


《時間停止マシン》の効果がもうすぐで終わっちゃう!

私はダッシュで会社を飛び出した。

なんてことだ。《時間停止マシン》のエネルギーを使い切ってしまった。それは特殊な鉱物の反応によって生み出されるもので、その鉱物はもう手に入らない。つまり、デスクの上でエ■ジ開脚ホニャララホニャホニャの夢が叶わなくなってしまったのだ、、、、。



第2話おわり


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